自転車盗難被害者(その2)

10/27(金)23:21

 
 午後からは、休憩時間に店からジムに来られた方が、トレーニングされた。
 前回、来られた時に自転車を盗まれたので、歩いて来たと言われていたので、聞いてみると、新しい自転車を購入したとのことだった。
 鍵を掛けたまま盗まれたとのことだったので、盗まれないようにするには、鍵を掛けて、鉄製のチエーンで、何かに縛り付けて鍵を掛けるしかないのだろうかと思ふ。
 「ブログのネタとして書かせてもらったよ」と言ふと、「ネタになったんなら、自転車盗まれて良かったじゃん」と言ふコメントに違和感を覚えた。
 自分の自転車を盗まれたら、強い怒りがこみ上げてきそうだが、このレベルのコメントを口に出来るのであるので、大物なのかもしれない。
 戻ってこない自転車に悔しがったり、犯人に仕返ししてやろうということでなく、新しい自転車が手に入ったことによる喜びで、以前よりも気分的に向上したといふ現象が発生したのだろう。
 この現象は重大な意味を含んでいることに気付いた方もいるかもしれないが、怒りが収まらずに、犯人を見つけ出して、怒りたいところではあると思ふが、時間と気持ちの無駄と気づき、盗まれた教訓で何かを掴んだ一歩前進したのだろう。
 冷静になり復讐の連鎖に立ち入らない強い意志は、困難ではあるが政治家も見習わないといけない気質だと痛感する。
 「自転車なんぞはくれてやる」といふぐらいの豪快さがないと出来ない芸当ではあるが、明るい口調で他人事のように言ってしまう奥深さにも舌を巻く。
 朝のテレビでの国会中継の首相への質問でも、質問者が知識をひけらかしたい、揚げ足を取りたい、個人的な体験話ばかりする人もいたように感じたが、人間のスケールでは、ジムでトレーニングされた方の方が数段上に見えた。
 おとといのブログにも書いたが気持ちの切り替えの早い人の心構えは見習わないといけないと思った。
 https://www.muscle-lab-ohmori.com
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